ガウフ、テニス界のビデオ検証なしは「ばかげている」 全仏OP
【パリAFP=時事】女子テニスのココ・ガウフ(米国)は6日、イガ・シフィオンテク(ポーランド)に敗れた全仏オープンの女子シングルス準決勝の試合後、物議を醸す判定にはビデオ検証を使うべきだと主張した。ガウフはこの試合で主審と激しく口論する一幕があった。≪写真は全仏オープンテニス、女子シングルス準決勝。試合に臨むココ・ガウフ≫
問題の場面があったのは第2セットの第4ゲーム。当初「アウト」とコールされたシフィオンテクのサーブについて、主審が判定を覆してシフィオンテクにポイントを与えた。ガウフのリターンは大きくラインを割っていたが、ガウフは線審のコールを聞いてから返球したと抗議していた。
コート・フィリップ・シャトリエの観客がやじを飛ばす中、ガウフは主審に対して「彼らがブーイングしているのは、あなたが間違っているから」「こういうことが起きるのは、これで2度目。これは四大大会(グランドスラム)の準決勝。試合のルールを理解すべき」と言い放った。
全米オープン女王のガウフは、結局このゲームのブレークに成功したものの、試合には2-6、4-6で敗れた。
試合後には報道陣に対し、審判がテクノロジーを使わずに1人でこうした判定を下すことがないようルール変更が必要だと主張。「他の競技では、判定を下すのにたいてい複数の審判がいる」「確か、全米オープンでは昨年、部分的に導入されたはず。自分もダブルスの試合で、それを利用した覚えがある」と指摘し、「いまさらそれがないなんて、ばかげていると言ってもいい」と述べた。
さらに、「自分に起きたから言っているわけではない。どの競技にもそういうシステムがあるという話。選手として、後からネットで見たりして自分が正しかったと知るのは最悪」とし、「スポーツとして進化が必要。テクノロジーはある。テレビでは(リプレーを)見せているのに、選手が見れないのは理解できない」と語った。【翻訳編集AFPBBNews】
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