広い範囲に緊急地震速報=「富山湾でM7.4」過大予想―秒単位の続発が原因か・気象庁
気象庁は3日午前6時31分に石川県能登地方で最大震度5強の地震が発生した直後、秋田県から奈良県にかけての広い範囲に一般向け警報としての緊急地震速報を発表した。実際の地震の規模(マグニチュード=M)は6.0(暫定値)だったが、「富山湾を震源とするM7.4の地震」と過大に予想。このため、能登地方では震度6弱から7程度、東京23区では震度4程度の揺れが来ると発表した。
同庁の原田智史地震津波監視課長は記者会見で、「どうして過大になったか精査している。数秒単位の極めて短時間に、同じ場所で地震が複数発生したことが原因かもしれない」と話した。先に起きた地震の揺れが続いている間に次の地震が起きた場合、分離して把握することが難しくなり、一つの大きな地震と予想してしまった可能性が考えられるという。
緊急地震速報は地震発生直後、速く伝わる地震波を解析し、大きな揺れが広がる前に発表する。一般向けの警報とビル管理者など専門家向けの予報があり、警報は予想震度が最大震度5弱以上の場合、誤差を見込んで震度4以上が予想される地域に発表される。
[時事通信社]
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