戦闘休止でイスラエル「新提案」=「永続的停戦」目指すと強調―バイデン米大統領
【ワシントン時事】バイデン米大統領は31日、パレスチナ自治区ガザでの戦闘休止を巡る交渉について演説し、イスラエルがイスラム組織ハマスに対し、「包括的な新提案」を行ったと発表した。ハマスに捕らわれている人質の解放と引き換えに「永続的な停戦」を目指す行程表だと強調し、ハマスに合意を迫った。
バイデン氏はホワイトハウスで演説し、「パレスチナの人々は、この戦争で真の地獄を味わってきた。何千人もの子どもを含め、あまりに多くの人々が殺され、重傷を負った」と指摘。「この戦争を終わらせる時だ」と訴えた。
新提案は、これまでの交渉で協議されてきた内容と同じく3段階で構成。米政府高官によると、30日にカタールを通じ、ハマスに提示された。
第1段階では、6週間の「完全な停戦」の期間を設け、イスラエル軍がガザの人口密集地域から撤退するほか、イスラエルが収監するパレスチナ囚人とハマスが拘束した女性や高齢者の人質を交換。ガザ住民の帰還や人道支援の拡大も進める。
イスラエルとハマスはこの間に交渉を通じ、残りの人質解放やイスラエル軍部隊のガザ撤収を行う第2段階の「恒久的な敵対行為の終結」の実現に必要な取り決めを話し合う。6週間で協議がまとまらないことも想定し、交渉が続く限り、停戦を継続する。第3段階で、ガザ再建に取り組む。
[時事通信社]
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