合意急げば「同じ穴のむじな」=野党、規正法巡り公明けん制
自民党派閥の裏金事件を受けた政治資金規正法改正を巡り、立憲民主党など野党は28日、公明党が自民から譲歩を十分に引き出さないまま同党と妥協に動けば「同じ穴のむじな」だとけん制を強めた。合意を急がないよう公明にクギを刺し、週内の衆院通過を目指す自民を揺さぶるのが狙いだ。
与野党は28日、各党が提出した改正案に関する修正協議を開始。参院で単独過半数を持たない自民は公明の協力を取り付けるため、自民案を修正して(1)政策活動費の支出時期を公表項目に追加(2)3年後の見直しを明記―する方向で検討している。
これに対し、立民の岡田克也幹事長は28日の記者会見で、企業・団体献金の全面禁止などに踏み込まない自民の姿勢について「信じがたい。国民に対する裏切りと言われても仕方がない」と批判。「同調すれば公明も同じだ。私は公明を信じており、まさか賛成しないでしょうねと言っておきたい」と語った。
日本維新の会の藤田文武幹事長も会見で「自公が(連立政権を崩したくないとの)大人の対応で、国民の期待に応えられない結論に至るのではないかと危惧する」と懸念。国民民主党の玉木雄一郎代表は「公明が(自民案に)合意するなら『同じ穴のむじな』との批判は免れない」と挑発した。
公明内からは「公明単独で自民案に賛成するのは苦しい。自民は野党の一部も合意に巻き込んでほしい」(関係者)との声も漏れる。しかし、藤田氏は「ちょこまかしたことをやるつもりはない。ブラックボックスを全部葬り去ろうという気概を見せなければ駄目だ」とハードルを上げた。
[時事通信社]
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