2024-05-28 19:37社会

西・東日本で大雨、災害警戒=前線と低気圧に台風も影響

雨が降る中、通勤、通学を急ぐ人たち。後方は熊本城=28日午前、熊本市中央区
雨が降る中、通勤、通学を急ぐ人たち。後方は熊本城=28日午前、熊本市中央区

 西・東日本では28日、太平洋側に延びる前線や低気圧などの影響で大雨になる所があった。静岡、愛知、岐阜各県では同日夜、発達した雨雲が連なる線状降水帯が発生する恐れがある。気象庁は土砂災害や低地の浸水、河川の増水に警戒するよう呼び掛けた。
 大雨や強風により、JR西日本は山陽線などの一部区間で運転を取りやめるなどの影響があり、日本航空や全日空は羽田空港発着便を中心に欠航が生じた。
 高知県香美市・大栃では午後1時55分ごろまでの1時間に80.5ミリの猛烈な雨が降った。12時間雨量は同市・繁藤で午後2時20分までに305.0ミリ、徳島県三好市で午後3時20分までに244.5ミリに上った。いずれも地点ごとの5月最多記録を更新した。和歌山、徳島両県の一部には一時、土砂災害警戒情報が出された。
 一方、強い台風1号は28日午後6時、沖縄県の南方海上を時速25キロで北東へ進み、台風の暖かく湿った空気が前線や低気圧に流れ込んだ。1号は29日に大東島地方に接近後、31日に伊豆諸島付近を通過し、6月1日までに関東東方海上で温帯低気圧に変わる見込み。
 中心気圧は980ヘクトパスカル、最大風速は35メートル。半径35キロ以内が風速25メートル以上の暴風域、南東側280キロ以内と北西側165キロ以内が風速15メートル以上の強風域。 
[時事通信社]

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