母子4人死亡、遺体に刺し傷=住宅も火災、無理心中か―「何があったのか」と住民・東京
![火災があった現場付近を調べる消防隊員と警察官ら=23日午後、東京都品川区](https://img.sp.m.jiji.com/image/out/20240523at36S_p.jpg?updated=1716439102)
23日午後1時半ごろ、東京都品川区戸越の住宅で、この家に住む職業不詳高波冬美さん(37)の60代の母親から「家族が室内で死んでいる。すすだらけになっている」と110番があった。警視庁荏原署員らが駆け付けたところ、高波さんと子ども3人が倒れており、その場で死亡が確認された。いずれも胸や首に刺し傷や切り傷があり、現場から凶器とみられる刃物が見つかった。
火災で床の一部も燃えていたが、第三者が侵入した形跡はないといい、警視庁は無理心中の可能性もあるとみて、詳しい原因を調べている。
同庁捜査1課によると、死亡したのは高波さんと小学1年の長女後藤鈴さん(6)、いずれも保育園児の次女玲ちゃん(3)、長男信ちゃん(2)。1階の寝室で倒れている状態で発見された。
寝室には40代の高波さんの元夫も倒れており、病院に運ばれた。命に別条はないが、一酸化炭素中毒のほか、気道をやけどしたとみられ、同課は容体が回復し次第、話を聞く方針。
高波さんと元夫は今月、離婚したが、5人での暮らしが続いていた。
高波さんの母親は、玲ちゃんと信ちゃんが通う保育園から「通園しておらず、電話も通じない」と連絡を受けて住宅を訪問。その際、ドアや窓は全て施錠されていたという。
東京消防庁によると、1階の床約3平方メートルが火災で焼けたが、消防隊員が到着した時に火は消えていた。室内から出火したとみられる。
現場は都営地下鉄浅草線戸越駅の東約350メートルの住宅街。
近隣住民によると、火災発生当時、現場周辺は「救急を優先して」「シートで隠して」などと警察や消防の大声が飛び交い騒然とした。この住民は元夫について「子どもの送り迎えをしていて、子煩悩な人だった」と印象を語った。別の近所の男性(82)は「この辺りは平穏だったので怖い」と話した。
現場を見守っていた飲食店の女性店員は「驚いた。何があったのか」と不安そうな表情。黄色い毛布を掛けられ救急車で搬送される様子を目撃した女性(69)は「焦げた臭いがして、ぞっとした」と声を震わせた。
[時事通信社]
![火災があった現場周辺に集まる報道陣=23日午後、東京都品川区](https://img.sp.m.jiji.com/image/out/20240523at46S_p.jpg?updated=1716439102)
最新動画
最新ニュース
-
公務員の定員「考える時期」=長時間労働の是正―川本人事院総裁
-
15日の日本選手=米大リーグ
-
今永7勝目、鈴木2安打=山本は上腕張り訴え2回降板―米大リーグ
-
パ・リーグ公示(16日)=プロ野球
-
パ・リーグ公示(16日)=プロ野球
写真特集
-
【大相撲】大関・琴ノ若
-
【女子フィギュア】千葉百音
-
【野球】野球殿堂に入った名選手
-
【駅伝】第100回箱根駅伝
-
【女子フィギュア】吉田陽菜
-
【男子フィギュア】山本草太
-
【野球】日本シリーズ関西対決 阪神が38年ぶり日本一
-
【MLB】ドジャースの歴代日本選手