若者の害虫駆除トラブル急増=ネットより高額―国民生活センター
若者がネット上で見つけた業者に害虫駆除を申し込んだものの、ネットの表示額とかけ離れた高額を請求されるなどのトラブルが急増している。国民生活センターなどに昨年度寄せられた相談件数は前年度比約2.6倍に達しており、同センターは「複数の見積もりを取るなど、焦らずに判断してほしい」と呼び掛けている。
同センターによると、ゴキブリやハチなどの害虫(シロアリを除く)やネズミなどの害獣の駆除業者に関する相談は、2020年度は972件だったが、22年度は1612件、昨年度は2290件に増えた。うち、契約者が10~20代の件数は22年度が212件だったのに対し、昨年度は552件に急増し、うち8割がゴキブリ駆除に関するトラブルだった。
20代女性は昨年9月の深夜、住んでいるアパートでゴキブリが出た。初めての経験で怖くなり、ネットで「駆除500円から」とうたった業者を見つけて作業員に来てもらったところ、約10万円の見積書と契約書を渡された。金額に戸惑ったが、結局クレジットカードで支払った。
同センターによると、衛生環境の改善で害虫を見慣れない若者はパニックになり、急いで契約してしまう傾向があるという。担当者は「緊急性があるかどうか落ち着いて考え、複数の業者を比較してほしい」と話している。
[時事通信社]
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