債務者使い貸付金回収=複雑に資金移動、秘匿アプリも―旧五菱会関係者のヤミ金事件・警視庁
指定暴力団山口組旧五菱会の関係者らによる貸金業法違反事件で、同会系ヤミ金融グループの元従業員針谷恭輔容疑者(44)らが、別のヤミ金の借金で行き詰まった複数の債務者を使って、貸付金を回収していたことが22日、警視庁生活経済課への取材で分かった。
複数のコインロッカーに一時保管して現金を移動させていたことや、秘匿性の高いメッセージアプリを使用していたことも判明。同課は摘発を逃れるため複雑に資金を動かしていたとみている。
同課によると、針谷容疑者らは顧客に対し、貸し付けの返済は第三者名義の口座に振り込むよう指示。さらに別の口座に資金移動させた後、債務者にATMから引き出させていた。
引き出した現金は、債務者の自宅や東京都内のコインロッカーに一時保管させた。さらに別の債務者を使って違うコインロッカーに移動させ、針谷容疑者が自ら出向いて回収していた。
口座や債務者は「道具屋」と呼ばれる名簿販売業者を通じて調達していた。資金の移動や出金額の指示には、秘匿アプリ「セッション」を使用していた。
針谷容疑者は「ATMの出入金は逮捕リスクがあると思い債務者を雇った」と供述した。債務者の一人は「借金返済の代わりに、口座や携帯電話を売るか、現金をATMで引き出す『出し子』をするよう要求された」と話している。
針谷容疑者らはヤミ金を営み、法定金利の3~17倍の利息を受け取ったとして逮捕された。同課は2003年に五菱会が解散した後も、同会系のヤミ金グループが活動をしているとみて調べている。
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