農中、1.2兆円増資へ協議=外債で損失、今期赤字5000億円超
農林中央金庫は22日、2025年3月期(今期)の連結純損益が5000億円を超える赤字に転落する見込みだと発表した。米国など海外金利の高止まりで膨らんだ外国債券の運用損失を処理するため。財務の健全性確保に向けて1兆2000億円規模の資本増強を目指し、出資を受けている全国の農業協同組合(JA)などと協議に入った。
奥和登理事長が22日の決算発表記者会見で明らかにした。赤字転落の経営責任については「職責を全うして難局を乗り切ることで責任を果たしたい」と説明。当面の引責辞任を否定し、自らを含む全理事の報酬を減額する方針を示した。
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