選手がLGBTQのロゴにテープ、モナコが謝罪
【モナコAFP=時事】サッカーフランス・リーグ1のASモナコでプレーするMFモハメド・カマラが、性的少数者(LGBTQ)を支援するユニホームのロゴにテープを貼り付けたことについて、クラブのゼネラルマネジャー(GM)が21日に謝罪し、来季はこうした事態が起こらないようにすると約束した。≪写真は、23-24フランス・リーグ1第34節、ASモナコ対ナント。交代の際にアディ・ヒュッター監督〈左〉と握手するASモナコのモハメド・カマラ≫
リーグ1では19日に行われた今季最終節で、フランスプロサッカーリーグ連盟(LFP)が主導する反同性愛嫌悪の活動の一環として、選手と監督、審判が胸に活動のロゴがプリントされたユニホームやシャツで試合に臨んだ。
しかしカマラはこの部分をテープで覆い隠してプレーし、また試合前には、性的少数者の権利を高める国際反アイダホビットデー(IDAHOBIT)のバナーを背にした両チームの写真撮影にも参加しなかった。カマラはこの試合でゴールを決めて4-0の勝利に貢献。チームも王者パリ・サンジェルマンに次ぐ2位に入った。
モナコのチアゴ・スクーロGMはメディアに対して「組織として、われわれはリーグの行動を支持する」と発言。LFPのアルノー・ルジェ事務局長に電話を入れ、「クラブとして今回の件を謝罪した」ことを明かした。
テープで隠したことについては「モハメドは宗教上の理由から今回の行動に及んだ」と言及。「これはあらゆるレベルで非常に繊細な話題で、というのも、われわれはあらゆる宗教を尊重する必要もある。それでも組織として今回の件は非常に残念だし、あのやり方を支持しないという点は明確にしておきたい」と述べた。
GMは、カマラに対する処分は「内部で処理する」としたが、同時にクラブに処罰が下る可能性も認めている。
一方、カマラの母国マリでは今回の行動が支持されており、政治家がフェイスブックで「自由と民主主義を守れと主張する者たちは、男女スポーツ選手の宗教的信念も尊重するべきだ。モハメド・カマラを全面的に支持する」と述べた。【翻訳編集AFPBBNews】
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