参謀総長は続投=ロシア国防相交代で初会議―プーチン氏
通算5期目入りしたロシアのプーチン大統領は15日、ベロウソフ新国防相の任命後初めて軍首脳らを集め、モスクワで会議を開いた。国防省トップ交代を受け、制服組トップの人事に注目が集まる中、プーチン氏は「(参謀本部に)変更はない」と明言。ウクライナ侵攻を統括するゲラシモフ参謀総長を続投させる方針を示した。
会議には経済学者出身のベロウソフ氏と、国防相退任に伴って安全保障会議書記に任命されたショイグ氏の2人がスーツ姿で出席した。政権の説明によると、ベロウソフ氏は持続可能な「戦時経済体制」構築、ショイグ氏は外国との軍事技術協力を担当する。新旧国防相がそろってプーチン氏の訪中に同行するのを前に、職務を分担することを印象付けた。
ただ、国防省に両氏による「双頭体制」が敷かれれば、強大な軍を巻き込んで内部が混乱する恐れもある。プーチン氏は当面自ら主導権を握る考えとみられるが、昨年6月の民間軍事会社「ワグネル」の反乱を巡って国防省内で対立がくすぶった経緯がある。
[時事通信社]
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