ネット証券、4社増益=株高、収益源多様化が寄与
インターネット証券大手5社の2024年3月期決算が10日、出そろった。堅調な株価や新NISA(少額投資非課税制度)開始を受けた旺盛な投資需要を捉え、4社が増益となった。
SBIホールディングス(HD)と楽天証券は昨秋から国内株のオンライン取引手数料を無料化し、手数料収入が減少したものの、顧客数の増加に加え、信用取引や外国為替証拠金取引(FX)といった収益源の多様化で利益を増やした。
SBIHDの純利益は前期比2.5倍の872億円。北尾吉孝会長兼社長は証券事業について「この調子でやっていける」と自信を示した。
マネックスグループは日米両市場で顧客の株取引が活発化し、暗号資産の収益も改善した。松井証券は株や上場投資信託(ETF)の販売が好調。auカブコム証券は手数料収入は伸びたが、取引量に応じた法定準備金の繰り入れに伴う損失を計上したため減益となった。
[時事通信社]
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