2024-05-10 19:07

臓器に届く傷、数十回刺したか=ナイフ2本使用、強い殺意―東京・新宿の女性殺害・警視庁

 東京都新宿区のマンションで無職平沢俊乃さん(25)が殺害された事件で、平沢さんの遺体には、臓器に達するほどの深い傷が複数あったことが10日、警視庁新宿署への取材で分かった。
 刃渡り約10センチのナイフなど2本で計数十回刺されたとみられ、同署は職業不詳和久井学容疑者(51)=殺人未遂容疑で逮捕=に強い殺意があったとみて調べている。
 同署によると、和久井容疑者は「自宅からナイフ2本を持参した」と供述。1本目のナイフの刃先が平沢さんを襲っている途中で折れ、バッグから2本目を出したとみられる。
 同容疑者は平沢さんの自宅マンション周辺を車で回るなどしながら、7日夜から待ち伏せしていた。8日未明、コンビニから出てきた平沢さんに声を掛けたところ、騒がれたため刺したという趣旨の話をしている。平沢さんの死因は外傷性ショックだった。 
 和久井容疑者は、平沢さんがかつて経営していたガールズバーの客で、2018~19年ごろから面識があった。平沢さんは21~22年にかけ、「店を出入り禁止にした客に自宅前で待ち伏せされた」などと警視庁に相談。和久井容疑者は22年5月、ストーカー規制法違反容疑で逮捕されていた。
 同容疑者は「金を返してほしいと思い、自宅に行った」と供述。同署は同容疑者のパソコンやスマートフォンを押収するなどして調べている。
[時事通信社]

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