「バイデン氏はハマスの味方」 トランプ氏
【ニューヨークAFP=時事】米国のジョー・バイデン氏がイスラエルへの武器供給を停止する可能性に言及したのを受け、11月の大統領選で再対決するドナルド・トランプ前大統領は9日、バイデン氏がイスラム組織ハマス側に付いたと非難した。≪写真は米国のドナルド・トランプ前大統領≫
バイデン氏は8日、イスラエルに対し、パレスチナ自治区ガザ地区最南部ラファに侵攻した場合、武器や砲弾の供給を停止すると発言。また、イスラエルが米国製の爆弾を使って民間人を殺害していることを厳しく非難した。昨年10月にイスラエルとハマスの戦闘が始まって以降、イスラエルに対する最も直接的な警告となった。
トランプ氏はこの発言について自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」で「恥ずべき発言」だと非難。「ひねくれ者のジョー(バイデン氏)はテロリストの味方をしている」と批判。全米の大学に広がっているイスラエルに対する抗議行動も言及し、「わが国の大学のキャンパスを占拠している過激派集団に味方しているのと同じだ」と続けた。
トランプ氏はその後、ニューヨークで不倫問題の口止め料をめぐる事件の裁判に出廷した際にも法廷外で報道陣に対し、「バイデン氏がイスラエルに対してやっているのは恥ずべきことだ。彼はあり得ないことに、イスラエルを完全に見捨ている」と語った。
バイデン氏の発言には、共和党の重鎮らも反発している。
ミッチ・マコネル上院院内総務はX(旧ツイッター)への投稿で、「イスラエルが防衛に必要としている武器の供給そのものを否定しておいて、イスラエルへの支持は『鉄壁』だと主張することはあり得ない」とバイデン氏を批判した。【翻訳編集AFPBBNews】
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