2024-05-10 14:39スポーツ

新小結大の里、突き進むか=照ノ富士は強行出場―大相撲夏場所

 大相撲夏場所は12日に東京・両国国技館で初日を迎える。春場所を途中休場した一人横綱の照ノ富士は出場を決意。新入幕から2場所連続で11勝を挙げ、新小結に昇進した大の里にも注目が集まる。
 両膝や腰に古傷を抱える照ノ富士は、今場所前に左脇腹を痛めた。調整が遅れ、直前まで師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)と話し合った。満身創痍(そうい)だが、師匠は「序盤に良い形で相撲が取れれば動きも良くなってくるのでは」。ぶっつけ本番の土俵は過去にもあった。気力との闘いになりそうだ。
 初日にその照ノ富士に挑む大の里は、充実の稽古をこなしてきた。佐渡ケ嶽部屋に出稽古した際には、鋭い出足から大関琴桜を圧倒し「良い感覚。場所に向けてもっと上げていく」。実力を発揮できれば、上位対戦が見込まれる序盤から一気に突き進みそうだ。
 4大関で初の賜杯獲得を目指すのが、横綱だった祖父のしこ名に改名した琴桜。春巡業から番数を重ね、場所前も出稽古に訪れた相手とみっちり相撲を取った。
 春場所でかど番脱出後に右胸を痛めて休場した貴景勝は万全と言えない状況だが、徐々にペースを上げ「自分の強さを示す」と意気込む。霧島は先場所で5勝10敗と精彩を欠き、2度目のかど番。豊昇龍は大関昇進後は優勝がない。先場所で尊富士に新入幕優勝を許しただけに、上位陣が番付の権威を示せるか。
 小結に返り咲いた朝乃山は春巡業で右膝を痛めて無念の休場。尊富士も先場所で負傷した右足首が回復せず、初日から不在となる。 
[時事通信社]

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