2024-05-09 18:18World eye

無所属ケネディ氏、過去に「脳の一部を寄生虫に食べられた」と主張 米紙

【ワシントンAFP=時事】米紙ニューヨーク・タイムズは8日、11月の大統領選に無所属で立候補しているロバート・F・ケネディ・ジュニア氏(70)が、「脳の一部を寄生虫に食べられた」と過去に主張していたと報じた。寄生虫はその後脳内で死んだ可能性があるという。≪写真は11月の米大統領選に無所属で立候補しているロバート・F・ケネディ・ジュニア氏≫
 ジョン・F・ケネディ元大統領のおいで、「RFKジュニア」の通称で知られるケネディ氏は、新型コロナウイルスの流行時、ワクチン懐疑論者として知られた。
 同紙によると、ケネディ氏は2012年、2番目の妻との離婚訴訟中の宣誓証言で、重度の記憶障害や意識の混濁を訴え、脳の断層画像を見たニューヨークの医師から「脳に寄生虫が入り込み、脳の一部を食べてそのまま死んだ」のが原因かもしれないと告げられたと述べた。
 同氏はその後回復し、感染症の治療も必要なかったという。
 AFPは独自にこの陳述書を確認していない。
 ケネディ陣営の広報担当者は、同氏は環境保護活動家として「アフリカ、南米、アジアの広範囲を旅していた」とし、その中で1度、寄生虫症にかかったことがあると述べた。
 ニューヨーク・タイムズは、同氏の診察とは関係のない医師のコメントを引用し、豚肉などに潜むカギサナダという寄生虫の幼虫によって神経症状を呈した可能性はあると報じた。ただし、この幼虫は脳を食べるのではなく、人間の体内の栄養を摂取するという。
 環境問題を得意とする弁護士のケネディ氏は、11月の大統領選に関する世論調査で、2桁の支持率を得ており、現職のジョー・バイデン大統領かドナルド・トランプ前大統領のどちらに打撃を与えるかで意見が分かれている。
 ケネディ陣営の広報担当者は「(寄生虫の)問題は10年以上前に解決済みで、ケネディ氏は心身共に健康だ」と述べ、「大統領選を前に、ケネディ氏の健康を疑問視するのはこっけいな話だ」と述べた。【翻訳編集AFPBBNews】

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