水俣病発言制止、法案に波及=岸田首相、環境相を厳重注意
自民、立憲民主両党の参院国対委員長は9日、国会内で会談し、参院環境委員会で同日予定していた再資源化事業高度化法案の採決を見送ることを決めた。環境省職員が水俣病被害者団体との懇談で発言を遮った問題を受け、立民側が採決に反対。自民が来週以降への先送りを受け入れた。
立民の長妻昭政調会長は同日の記者会見で、伊藤信太郎環境相の進退について「岸田文雄首相を含めてよく考えてもらわないといけない」と述べた。首相は参院内閣委員会で「職責をしっかり果たしてほしい」と語った。
首相は伊藤氏と首相官邸で会い、「環境省の対応は関係者を不快な気持ちにさせる不適切なものだ。二度と同じことが起きないように厳重に注意してほしい」と指示。「水俣病対策の推進は環境行政の重要な柱だ」として患者に寄り添った対応を取ることも求めた。
[時事通信社]
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