2024-05-08 17:20World eye

フランス、ロシア大統領就任式に出席 非難の応酬のさなか

【パリAFP=時事】フランスのピエール・レビー駐ロシア大使は7日、ウラジーミル・プーチン大統領の通算5期目となる就任式に仏政府を代表して出席した。ロシア外務省が前日に同大使を呼び出し、それを仏政府が威嚇行為だと非難するなど、両国は応酬を続けている。≪写真は、ロシア・モスクワのクレムリンで就任式に臨むウラジーミル・プーチン大統領≫
 仏外務省の報道官はAFPに対し、レビー氏がロシア大統領府(クレムリン)で行われた就任式に出席したと明らかにした。式には約2500人が出席したが、複数の欧州主要国は欠席した。
 ウクライナ侵攻が長期化する中で3月に行われたロシア大統領選では、プーチン氏が87%以上の得票率を獲得して地滑り的勝利を収めたが、投票に関する不正操作疑惑が取り沙汰されている。
 エマニュエル・マクロン仏大統領は2日付の英誌エコノミストのインタビューで、ウクライナ紛争をめぐり、西側諸国の部隊をウクライナに派遣する選択肢について「あらゆる可能性を排除しない」と主張した。
 仏外務省も選挙結果を「留意する」という前回の声明を再確認する一方で、選挙の過程で「弾圧が行われ」、ウクライナの被占領地域で投票が実施されたことを非難した。
 これを受け、ロシア外務省は6日、レビー氏を呼び出し、「仏政府の破壊的で挑発的な姿勢が(ウクライナ)紛争の激化を招いている」と糾弾した。
 仏外務省は翌7日、「情報操作と威嚇目的で」またしても外交ルートが「ゆがめられている」と非難した。【翻訳編集AFPBBNews】

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