イラン核監視「全く満足できず」=IAEAトップ、協議継続へ
【ベルリン時事】国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長は7日、イラン訪問を終えてウィーン近郊で記者会見を開き、核施設に対する監視について「現状には全く満足できない」と強い不満を訴えた。2日間の訪問では、エスラミ原子力庁長官らに監視強化の受け入れを求めて「具体的な方策」を示した。しかし合意には至らなかったといい、協議を継続する。
イランは高濃縮ウランを生産する一方、IAEAによる監視を制限している。グロッシ氏は、監視機器の増設などを決めた昨年3月の合意に立ち返るよう要請した。会見では、協議内容は明かさず、「近いうちに具体的な結果が得られることを期待している」と述べるにとどめた。
[時事通信社]
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