独自色濃い聖火リレー=仏国内で9日から、大西洋も横断―パリ五輪
【パリ時事】パリ五輪のフランス国内での聖火リレーが9日に南部マルセイユから始まる。スタート地点に選ばれた港町は古代ギリシャの植民地で、フランス最古の都市とされている。
聖火は4月16日にギリシャのオリンピアで採火されて同国内をリレーした後、フランスの伝統的な帆船に載せられた。8日夜にマルセイユへ上陸する。大会組織委員会のエスタンゲ会長は「100年ぶりに聖火がフランスに戻る。待ちきれない」。1924年パリ大会以来となる国内での夏季五輪へ、ムードが高まりそうだ。
パリ五輪の聖火リレーは独自色が濃い。モンサンミシェル、ベルサイユ宮殿といった日本でもおなじみの名所を巡り、国の歴史もアピールする。
6月7日に聖火は大西洋横断へ出発。サーフィン会場となる南太平洋ポリネシアのタヒチ、カリブ海にあるグアドループ、マルティニクにも届く。海外フランス領を巡ることで、国の大きさや一体感も示す狙いがある。
スタート地点のマルセイユでは有名アスリートがランナーを務める。米プロバスケットボール協会(NBA)で活躍したトニー・パーカー氏、サッカーではフランス1部リーグの地元マルセイユに所属した元フランス代表のジャンピエール・パパン氏、元コートジボワール代表のディディエ・ドログバ氏も名を連ねた。
約1万人が聖火をつなぎ、7月26日にパリ市内中心部を流れるセーヌ川を舞台に開会式が行われる。
[時事通信社]
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