「高齢者対決」一進一退=第3の候補に存在感―米大統領選まで半年
【ワシントン時事】11月5日の米大統領選まで半年。民主、共和両党の候補者指名が確定したバイデン大統領(81)とトランプ前大統領(77)の「高齢者対決」は、一進一退の様相だ。主要候補2人の不人気さから、無所属のロバート・ケネディ・ジュニア氏(70)ら第3の候補も存在感を示す。
選挙サイト「ファイブサーティーエイト」がまとめた各種世論調査の平均によると、3日現在でトランプ氏の支持率は41.7%、バイデン氏が40.7%。命運を握る激戦7州ではトランプ氏が優位に立つが、いずれも1~6ポイント差と接戦だ。
7州のうち、バイデン氏が特に注力するのが東部ペンシルベニアと中西部ミシガン、ウィスコンシンの3州。伝統的に民主党が強い産業州で、同党のシンボルカラーから「ブルーウォール(青い壁)」と呼ばれた一帯だ。ここを守れば、トランプ氏支持がより強い4州を落としても、バイデン氏が選挙人の数で上回る可能性が高い。
トランプ氏側もこの地域で、製造業衰退に不満を抱く白人労働者票の獲得に成功した2016年大統領選の再現を狙う。自動車産業で知られるミシガン州で1日演説し、「私が勝てば中産階級が勝つ」と訴えた。
同じ調査でケネディ氏は9.7%と、二大政党制が根付いた米国としては異例の支持を獲得。バイデン、トランプ両氏に対する有権者の失望感を浮き彫りにした。ジョン・F・ケネディ元大統領のおいという名門の血筋ながら、反ワクチン陰謀論を唱えた活動家としても知られるケネディ氏がどちらの票をより多く奪うかは未知数で、レースの行方は依然不透明だ。
[時事通信社]
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