「ハマス、休戦案拒否」想定=ラファ侵攻の可能性協議―イスラエル
【カイロ時事】イスラエルのネタニヤフ政権は、パレスチナ自治区ガザで交戦中のイスラム組織ハマスに提示した休戦案を巡り、ハマスが拒否すると想定し、今後の対応を検討しているもようだ。イスラエルメディアが2日、政府当局者の話として伝えた。ネタニヤフ政権は、ガザ最南部ラファへの地上侵攻開始の可能性について協議しているという。
ハマスの最高指導者ハニヤ氏は2日の声明で、「(休戦案を)前向きに検討している」と強調。交渉が行われるエジプトに代表団を近く派遣すると表明した。
ただ、アラブの交渉関係者は、米紙ウォール・ストリート・ジャーナルに、いかなる案でも「戦争終結への信用できる道筋」が含まれていなければ、ハマスは提案を拒否するとの見方を示した。
ハマスに提示された休戦案では、第1弾の人質解放後、戦闘終結に関して「議論する」との表現にとどまっているとされる。また、ネタニヤフ首相は、合意の有無にかかわらず、「完全勝利」まで戦闘を続けると繰り返し明言している。
[時事通信社]
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