ハマス最高指導者「前向きに検討」=イスラエル案に否定的反応も―ガザ交渉
【カイロ時事】イスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘休止を巡る間接交渉に関し、ハマスの最高指導者ハニヤ氏は2日、声明を出し、イスラエルと仲介役エジプトが提示した休戦案について、「前向きに検討している」と述べた。さらに「交渉を完了させるため、できるだけ早期に(代表団が)エジプトに向かう」と強調した。
声明によると、ハニヤ氏はエジプトのカメル総合情報庁長官とカタールのムハンマド首相兼外相とそれぞれ電話で会談。休戦案について協議した。ただ、一部では休戦案への否定的反応も報じられている。ハマスが案を受け入れるかは予断を許さない。
ハマスのスハイル・ヒンディ幹部は1日、AFP通信に、休戦案について「非常に短期間のうちに明確な返事を行う」と述べていた。ヒンディ氏はパレスチナ自治区ガザでの「戦闘終結」が目的だとし、改めて恒久的停戦を要求した。
イスラエルはハマスに対し、第1弾の人質解放後、戦闘終結に関して議論することが盛り込まれた譲歩案を示したとされる。
だが、イスラエル紙によれば、ネタニヤフ首相は1日のブリンケン米国務長官との会談で、人質解放交渉でガザの戦闘終結を容認することはできないと伝達。ハマスとの間には依然大きな溝があることが浮き彫りとなっている。
米紙ニューヨーク・タイムズによると、別のハマス幹部は1日、レバノンのテレビに対し、イスラエルが示した休戦案に「否定的な立場だ」と語った。ただ、ハマスが実際に案を拒否するかは不明。案に微修正を求めているとの報道もある。
ブリンケン氏は1日、休戦案について「ハマスはイエスと言う必要がある。ハマスが本当にパレスチナの人々のことを考えるなら、この取引を受け入れるべきだ」と早期妥結を促した。
[時事通信社]
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