緻密な想定と一体感=パリ導いた大岩監督―サッカー五輪予選
イラク戦の快勝は、ここ一番にいい状態で臨めるように持ってきた大岩監督のマネジメント力も大きかった。1次リーグの3試合で第3GKを除く全員を起用。韓国に負けても「目的としてはっきりしているのは、勝ち上がること」と強調した。負けたら終わりの準々決勝カタール戦から中3日の間隔を生かし、個々の状態を見て最適な組み合わせをイラクにぶつけた。
前半の出来は5戦目で最高と言えるもの。「スタッフがいろんな想定をしてプランニングし、実行した。選手が応えてくれた」。初めて松木、荒木のF東京コンビを中盤でそろって先発させたのも当たった。
サッカーどころ、静岡県清水市(現静岡市)出身。筑波大を経てJリーグの名古屋、黄金期の磐田、史上初の3連覇を果たした鹿島でDFとして活躍した。監督としては鹿島で2018年、アジア・チャンピオンズリーグを制した。
プロ1年目当時の監督だった知将ベンゲル氏をはじめ、多くの名指導者から薫陶を受けた。「携わった人に恵まれている」と感謝を忘れない。鹿島時代はジーコ氏から外国人選手の扱い方などを学んだ。そうした経験から、何よりチームの一体感を大事にした。
「タスク、責任、自信を持たせる。結果として試合に表れ、団結を生む」。選手たち自身から、自然とまとまりが出るように導いた。「頭の中は次の決勝」。気が緩むことはない。 (ドーハ時事)
[時事通信社]
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