石炭火力、35年原則廃止で合意=G7環境相会合が閉幕―伊トリノ
【トリノ時事】イタリア北部トリノで開催中の先進7カ国(G7)気候・エネルギー・環境相会合は30日、石炭火力発電の2035年までの原則廃止などを盛り込んだ閣僚声明を採択し、閉幕した。石炭火力の廃止時期を明示するのはG7として初めて。ただ、国内発電量の4分の1以上を石炭火力に頼る日本とドイツに配慮し、廃止時期に幅を持たせる文言も記載された。
G7議長国だった日本が札幌市で開いた昨年の環境相会合では、石炭火力の廃止時期の明示は見送られた。エネルギーの安定供給確保のため、高効率の石炭火力を維持したい日本の意向が反映された。日本は今会合でも、各国の実情に応じた「多様な道筋」(斎藤健経済産業相)による排出削減目標の達成が重要と訴えていた。
閣僚声明には、排出削減対策を講じていない既存の石炭火力について「各国の(温室ガス排出を実質ゼロにする)ネットゼロ達成計画に合致するタイムライン」で段階的に廃止すると明記された。斎藤経産相は、イタリアと来年のG7議長国カナダとの共同記者会見で「全て廃止するとは(声明に)書いていない」と述べ、日本の従来の立場に変更はないとの見解を示した。(了)
[時事通信社]
最新動画
最新ニュース
-
富士山コンビニ「目隠し」設置=観光客のマナー違反対策―山梨・富士河口湖町
-
ハマスと同時「誤った印象」=イスラエル首相の逮捕状請求―独
-
「言語道断」とICC非難=イスラエル首相らの逮捕状請求―米大統領
-
阿蘇・草千里のミヤマキリシマが見頃
-
ロシア国防次官また解任=「ショイグ派」一掃か
写真特集
-
【大相撲】大関・琴ノ若
-
【女子フィギュア】千葉百音
-
【野球】野球殿堂に入った名選手
-
【駅伝】第100回箱根駅伝
-
【女子フィギュア】吉田陽菜
-
【男子フィギュア】山本草太
-
【野球】日本シリーズ関西対決 阪神が38年ぶり日本一
-
【MLB】ドジャースの歴代日本選手