2024-04-28 20:59政治

島根、自民票2割が立民へ=首相退陣「早く」40%―出口調査

 28日投開票の衆院3補欠選挙のうち唯一の与野党対決となった島根1区で、自民党支持層の約2割が立憲民主党の亀井亜紀子氏に投票したことが、時事通信の出口調査で明らかになった。派閥裏金事件に伴う支持者離れは「保守王国」にも及んだ。
 亀井氏は立民支持層を固め、支持政党「なし」の無党派層も7割程度を押さえた。自民の錦織功政氏は同党支持層の約8割から得票したが、無党派への食い込みが3割に届かなかった。
 9人が乱立した東京15区では、立民の酒井菜摘氏が無党派の3割の支持を獲得。擁立を見送った自民の支持層の動向を見ると、日本維新の会の金沢結衣氏と諸派の飯山陽氏、無所属の乙武洋匡氏にそれぞれ2割前後が流れた。乙武氏は公明支持層の4割の支持を得た。
 長崎3区は立民の山田勝彦氏が無党派の7割弱、自民支持層の6割弱を取り込んだ。
 岸田文雄首相にいつまで首相を続けてほしいか尋ねたところ、3選挙区全体で「できるだけ早く交代してほしい」が最多の40%に上った。「9月末の自民総裁任期満了まで」が23%、「来年10月の衆院議員任期満了まで」が8%、「できるだけ長く続けてほしい」は6%だった。
 自民支持層に限っても、「できるだけ早く交代してほしい」と「総裁任期満了まで」が合わせて約6割に達し、首相の苦境を浮き彫りにした。
 裏金事件に対する首相の対応を評価しないと答えた人は「全く」「あまり」を合わせて75%に上った。評価する人は「大いに」「ある程度」の合計で17%だった。
 岸田内閣支持率は19%、不支持率は52%だった。 
[時事通信社]

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