勝つべくして勝った25歳=天本、きら星世代に「追い付きたい」―パナソニック女子ゴルフ
17番でバーディーを決めると、天本は右拳を握り締めた。後続に2打差をつける通算19アンダー。最終18番(パー3)は第1打が右のバンカーへ。そこから2.5メートルに寄せ「すっきりとした気持ちでラインが見えた」。これをきれいに沈めた。
25歳のツアー初勝利にも、涙はない。今大会終了時点でバーディー数やトップ10入り(9戦で7度)が堂々の1位。平均ストロークも70を切って2位。「オフにグリーン周りなどに力を入れ、もったいないミスが減った。バーディーが取れて、コンスタントにアンダーを出せるようになった」。勝つべくして勝ったとも言える。
きら星が多い黄金世代の一人。とはいえプロテストに苦戦を続け、合格は2021年秋。トップ合格者は、この日優勝を争った尾関だった。「(同世代に)並べるのはこれから。刺激をもらいつつ、自分は自分と切り替えている。追い付き、追い越せるようにしたい」
元賞金王の伊沢利光プロに師事。「勝てる選手だから、自信を持って」と励まされ、今大会中は「グッドラック」とのメッセージも。師匠への報告を楽しみにしている。
[時事通信社]
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