2024-04-26 07:38スポーツ

焦らず追い付き、エース決める=一丸で開催国沈める―サッカー五輪予選

カタール戦の延長前半、攻め上がる細谷(右)=25日、ドーハ
カタール戦の延長前半、攻め上がる細谷(右)=25日、ドーハ

 これぞアジアの戦いという一戦を制した。日本は10人になったカタールに後半早々、警戒していたはずのセットプレーで勝ち越しを許す。地元サポーターが沸き立った。
 相手は何でもないプレーでいちいち痛がり、ピッチに倒れて時計の針を進めた。「焦りはなかった」と右サイドバックの関根。重心を下げる相手にサイド攻撃を繰り返し、疲れさせた。CKで振り出しに戻し、迎えた延長前半。藤田から縦パスを受けた荒木が、ゴール前へ絶妙のパスを送った。
 決めたのは悩めるエース、細谷。1次リーグで再三の好機を逃していた男がシュートでGKの股を抜いた。内野航が交代の準備をしているのを見て、「ここで終わったらサッカー人生が終わる」。それほどまでに追い込まれていたストライカーのゴールは、チームの一体感を高めた。
 1次リーグ最終戦で韓国に敗れた後、選手たちだけでミーティングを行った。「国の代表だから悪いことも言われる。だけど、ファミリーだぞ」。そういった声が上がり、団結を再確認した。
 パリまであと1勝。「もう切り替えよう。次勝たないと何も残らないと、みんなで話した」と関根。全員で切符をつかむ。(ドーハ時事)
[時事通信社]

最新動画

最新ニュース

写真特集