米、支援遅れの挽回図る=ウクライナに1550億円
【ワシントン時事】バイデン米大統領は24日、ロシアの侵攻を受けるウクライナへの追加予算を盛り込んだ法律に署名した。米政府はその直後、ウクライナへの約10億ドル(約1550億円)の軍事支援を発表した。数カ月に及んだ支援の停滞をようやく抜け出し、挽回を目指す姿勢を鮮明にした。
バイデン氏は24日の演説で「この法律が私の机に届くまでの道のりは困難なものだった。もっと早く届くべきだった」と議会の対応の遅れをあてこすった。さらに「共和党の保守強硬派が何カ月も支援を妨害している間に、ウクライナは弾薬を使い果たした」とも嘆いた。
バイデン氏が予算編成権を持つ議会に、ウクライナなどへの追加資金の承認を求めたのは昨年10月。議会は約6カ月の迷走の末にようやく可決したが、ウクライナはこの間苦境に立たされた。ロシア軍は東部で激戦地アウディイウカを2月に陥落させ、今は要衝チャソフヤルに迫っている。
[時事通信社]
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