2024-04-24 20:14スポーツ

萩尾、価値ある三塁打=持ち味の快足とパンチ力―プロ野球・巨人

 2点を追う二回。重苦しい雰囲気を巨人の2年目、萩尾が一振りで変えた。プロ初の三塁打で反撃。チームはこの回で試合を振り出しに戻した。
 1死一塁で、甘く入ったスライダーを力強く振り抜いた。鋭い打球が右中間を破ると、快足を飛ばして一気に三塁へ。続く岸田の犠飛で同点のホームを踏み、「次の打者にいい状況でつなぐ気持ちだった。いい結果になってよかった」と振り返った。
 熊本・文徳高、慶大を経てドラフト2位で昨年入団。足の速さとパンチ力を兼ね備え、今季は既にプロ初本塁打を含む2号をマーク。「打席に入る前に投手の特徴をしっかり見てからいく」という新たな意識が結果につながっており、外野のレギュラー争いで存在感を増している。
 明るく人懐っこい23歳は、真摯(しんし)な研究家でもある。チームの先輩の岡本和、カブスの鈴木ら好打者の映像を見て、自身の打撃に積極的に取り入れる試行錯誤の日々。「若手だしベンチでは盛り上げる。グラウンドに立ったら常にボールに集中する」。頼もしいムードメーカーが、殻を破ろうとしている。
[時事通信社]

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