町田、強み前面に主導権=連敗免れ、首位返り咲き―Jリーグ
高さと激しい球際―。町田は強みを前面に出して、同じ東京を拠点とするF東京との初対決を制した。
「相手には180センチを超える選手は2人(GK除く)しかいなかった」と黒田監督。194センチのFW呉世勲とサイドバックでは珍しい192センチの望月をターゲットにボールを蹴り込み、こぼれ球を拾う。相手に渡ってもすさまじいプレスで襲い主導権を握った。
前半14分。CKで事前に準備した形から先制すると、1―1の同25分には縦パスに俊足の望月が抜け出して右クロス。呉世勲が後ろから走り込み頭で合わせた。同点とされてからわずか4分後。見事な突き放しだった。
シュート数は相手の13本に対し4本。特に後半はピンチの連続で、今季初のフル出場となった昌子を中心に守備陣も体を張って奮闘した。けがで出遅れていた元日本代表DFは「自分が入って負けるわけにはいかなかった」と振り返った。
前節で神戸に屈したものの連敗を免れ、首位に返り咲いた。「『連敗したら2桁順位、あっという間に降格圏にいく。転がったら止まらない』と監督も言っている」とは昌子。その危機感の共有が、躍進の一因になっている。
[時事通信社]
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