2024-04-21 17:05

死体損壊容疑で25歳男逮捕=複数人関与か、合同捜査本部設置―那須2遺体・警視庁と栃木県警

 栃木県那須町の河川敷で焼損した2人の遺体が見つかった事件で、警視庁と栃木県警の合同捜査本部は21日、死体損壊容疑で、埼玉県越谷市花田、建設業平山綾拳容疑者(25)を逮捕した。認否は明らかにしていない。
 合同捜査本部は、被害者の関係先が東京都内にあることなどから警視庁大崎署に設置された。ほかにも複数の人物が関与したとみて、全容解明を目指す。
 逮捕容疑は16日未明から朝までの間、那須町内の河川敷で、会社役員宝島龍太郎さん(55)=千代田区外神田=と女性の遺体を焼き、損壊した疑い。
 捜査関係者によると、女性は身長約162センチで40~60歳とみられ、宝島さんの妻の可能性があるとみて身元確認を急いでいる。
 平山容疑者は17日に都内の交番に出頭。「自分が関与しているかもしれない」「車を貸した」という趣旨の話をし、県警などが任意で事情を聴いていた。
 宝島さんらの遺体は16日朝、頭部にかぶせたポリ袋の上から粘着テープが巻かれ、結束バンドで手足を縛られた状態で見つかった。死因はいずれも頸部(けいぶ)圧迫による窒息死だった。
 遺体発見の3時間近く前、現場付近を走行していたとみられる平山容疑者名義の黒い車が押収されている。
 東京・上野の防犯カメラには15日夜、宝島さんが妻とみられる女性と別の車に乗り込む姿が映っていた。2人はその後、死亡したとみられ、事件には複数の車が使われた疑いがある。
 宝島さんは上野で飲食店十数店を経営する実業家で、会社のホームページによると、不動産売買や中国・韓国製品の輸入、販売事業も手掛けていた。 
[時事通信社]

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