青島で多国間海軍シンポ=日米ロ参加、記念日で国威発揚も―中国
【北京時事】中国山東省青島で21~24日、多国間の海軍協力枠組み「西太平洋海軍シンポジウム」が開かれる。日本や米国、ロシアなど29カ国が代表団を派遣し、海上安全保障について議論。東・南シナ海や台湾海峡で緊張が高まる中、偶発的衝突のリスク回避が議題になるとみられる。
中国国防省報道官は「各国との交流強化、相互信頼の増進、協力の深化を目指す」と強調。期間中に関係国と2国間会談を行うとも説明した。日本からは海上自衛隊トップの酒井良海上幕僚長が参加する。
中国は23日の海軍創設75年に合わせ、青島などで国旗掲揚式や艦艇開放といった記念行事を実施する。中国3隻目の空母「福建」が、近く試験航海するという見方も強まっている。シンポジウムで各国との協調姿勢をアピールする一方、海軍力の増強を内外に誇示し、国威発揚につなげる狙いもありそうだ。
シンポジウムは2年に1回開かれ、2022年の前回は日本で開催された。
[時事通信社]
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