2024-04-17 22:38

20代男性が出頭、任意聴取=死因は窒息死―河川敷の焼損2遺体・栃木県警

 栃木県那須町の河川敷で焼損した2人の遺体が見つかった事件で、県警那須塩原署捜査本部が20代男性から任意で事情聴取したことが17日、捜査関係者への取材で分かった。男性は東京都内で出頭した。捜査本部は死体遺棄事件として調べており、男性が何らかの事情を知っているとみて捜査している。
 捜査本部によると、遺体の1人は東京都台東区に本籍がある宝島龍太郎さん(55)。もう1人は身長約162センチの40~60歳の女性と判明した。
 司法解剖の結果、宝島さんの死因は頸部(けいぶ)圧迫による窒息死だった。女性も頸部圧迫による窒息死で、頭部外傷を伴っていた。頭蓋骨を骨折し、頸部の皮下に出血があったという。
 捜査本部は2人が殺害された疑いもあるとみて捜査を進めている。
 捜査関係者などによると、宝島さんらの遺体の頭部にはポリ袋がかぶせられ、その上から粘着テープが巻かれていた。全身が焼かれ、手足は結束バンドで縛られていた。遺体発見現場の近くで、ガソリンのような臭いのする携行缶も見つかったという。 
 2人の遺体は16日朝、那須町内の男性からの通報を受け、駆け付けた那須塩原署員が河川敷で発見した。捜査本部は、何者かが油をかけて火を付けた可能性があるとみて調べている。
[時事通信社]

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