2024-04-05 17:41World eye

イスラエル、ガザ北部への援助物資ルート「一時的」開放へ

【エルサレムAFP=時事】イスラエルは5日、飢饉の脅威にさらされているパレスチナ自治区ガザ地区北部への援助物資の搬入を「一時的に」許可すると発表した。≪写真は、米国のジョー・バイデン大統領〈右〉とイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相≫
 米国のジョー・バイデン大統領は4日、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相との緊迫した30分間の電話会談で、ガザ地区の民間人と人道支援従事者の保護を求め、対応次第ではイスラエル政策を見直す可能性を示唆した。
 その数時間後の真夜中、イスラエル首相府は封鎖していたエレズ検問所を「一時的に」開放すると発表。加えてアシュドッド港からの搬入も認めるとしている。また隣国ヨルダンからケレムシャローム検問所経由の搬入量を増やすとも述べた。
 米ホワイトハウスはこの動きについて即座に反応。バイデン大統領の要請によるものだとして歓迎しつつ、「完全かつ迅速に実行されなければならない」とくぎを刺した。
 国際社会はイスラエルに対し、イスラム組織ハマスとの半年に及ぶ紛争の犠牲者について圧力を強めている。中でも主要な支援国である米国からの非難は厳しさを増している。
 国際NGOオックスファムによると、ガザ北部のパレスチナ人は今年1月以降、豆の缶詰1個分にも満たない1日平均わずか245キロカロリーで生き延びる状態を強いられている。【翻訳編集AFPBBNews】

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