日本との友好示す灯籠=本拠地では「銀だこ」人気―米大リーグ・ドジャース
【ロサンゼルス時事】米大リーグのドジャースは日系人が多く住むロサンゼルスを本拠地とし、1995年に入団した野茂英雄投手の活躍もあって日本でも知名度が高い。大谷翔平、山本由伸両選手が加わった今季は開幕に際し、日本との絆を象徴する灯籠が話題になった。
56年のドジャースの日本遠征実現に尽力したのが、日本で野球殿堂入りした鈴木惣太郎氏。石製の灯籠は、オーナーだったウォルター・オマリー氏と親交があった鈴木氏から友好の印として贈られたものだ。
高さ約3メートルのこの灯籠はこれまで外野後方にある日本庭園に置かれていたが、本拠地開幕日の3月28日、多くのファンが集まるグッズショップの前に移設された。カステン球団社長は「日本とは長い関係があり、注目される場所に設置できて喜んでいる」とコメントした。
大谷らの加入をきっかけに、球場には日本のたこ焼き店「築地銀だこ」が出店。運営するホットランド(東京都中央区)の佐瀬守男代表取締役社長は「大谷選手が記者会見で好きな和食を聞かれ、たこ焼きと答えていて涙が止まらなかった。その時、米国進出という大きな夢に向かって挑戦したいと心に決めた」と明かす。価格は13.99ドル(約2110円)。開幕日は行列ができるほどの人気だった。
大谷、山本の販売用グッズも数多く用意され、日本企業が続々と広告を掲出。3月31日の試合ではハリウッドでも活躍する俳優の真田広之さんが始球式を務めて盛り上げた。曽根健孝・在ロサンゼルス総領事は「日本とドジャースの関わりが、さらに深まっていけばうれしい」と語った。
[時事通信社]
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