ヤクルト、先発投手の奮起カギ=ロッテ、打線に厚み出るか―プロ野球・12球団戦力分析(5)
【ヤクルト】昨季両リーグワーストの567失点を喫した投手陣に、大きな不安が残る。キャンプ、オープン戦を通じ、チーム全体でけが人が続出。先発では開幕投手の最有力候補だった小川、復活を目指す奥川の調整が遅れ、サイスニードにローテーションの柱としての期待がかかる。
2年ぶりの優勝を目指すには、昨季4勝に終わった高橋、6勝の小沢、2年目を迎えた吉村の奮起は不可欠。実力が未知数の新外国人ヤフーレ、実績がほとんどない阪口、球界最年長44歳の石川にも結果が求められる。
救援陣は抑えの田口をはじめ清水、木沢、新戦力エスパーダ、嘉弥真と枚数はそろう。2度目の三冠王を目指す村上を擁し、山田、サンタナ、オスナ、塩見らが並ぶ打線は今季も充実。先発投手が踏ん張りさえすれば、勝ち星は伸びそうだ。
【ロッテ】昨季総得点がリーグ4位に終わった打線の厚みを増すため、DeNAからソトを獲得した。昨秋に左足手術を受けた影響は小さそう。セ・リーグ本塁打王2度の実力を発揮できれば、ポランコとの競演で迫力が出てくる。
打撃面のプラスを期待して、内野の守備位置をシャッフルした。開幕後も定位置争いは続く見込みで、中村奨、安田らに相乗効果が生まれるか。
先発は、昨季ともに10勝の小島と種市に加え、体力強化で初の2桁勝利を狙う佐々木が3本柱。西野、メルセデスらも順調で駒はそろう。昨季は終盤に先発陣が疲弊。吉井監督は4番手以降を柔軟に起用するプランを視野に入れている。
救援陣は抑えが経験豊富な益田。昨季台頭した横山、オープン戦で好調なベテランの沢村らで勝ちパターンを確立したい。
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