2024-03-27 17:48World eye

中国、英選挙システム・議員にサイバー攻撃か

【ロンドンAFP=時事】英国は25日、中国政府が支援するハッカー集団が2度にわたり英国の選挙管理システムと議員を標的にサイバー攻撃を行ったとし、攻撃に関与した個人などに制裁を科すとともに、駐英中国大使を呼び出し抗議したと発表した。中国は英国側の主張を否定している。≪写真は英下院で中国によるサイバー攻撃について説明するオリバー・ダウデン副首相。中継画像より≫
 サイバー攻撃は2021年と2022年、選挙管理委員会のシステムと議員を標的に行われた。
 オリバー・ダウデン副首相は議会で「民主主義のシステムと議員を狙った悪意ある2件のサイバー攻撃については、中国政府系の行為者に責任がある」と述べた。
 ダウデン氏は名指しなかったが、「中国政府系の団体」が英選挙システムを「危険にさらした」可能性が高いと主張。ただ、セキュリティーは影響を受けていないとした。
 同氏によると、議員を狙った2度目の攻撃は、議会のサイバーセキュリティー対策が功を奏し、不発に終わった。標的となったのは主に中国に批判的な議員だったという。
 英政府は2度目の攻撃をめぐり、中国が支援しているとされるハッカー集団「APT31」と関係がある個人2人と企業1社に制裁を科した。
 在ロンドン中国大使館は、英国側の主張は「完全に事実無根で、悪意ある中傷」だとする声明をウェブサイトに掲載。また、英政府に抗議したことを明らかにした。【翻訳編集AFPBBNews】

最新動画

最新ニュース

写真特集