2024-03-26 17:05政治

皇族確保策2案に賛同=北側氏「今国会で各党合意を」―公明

 公明党は26日の皇室典範改正検討委員会(委員長・北側一雄副代表)で、皇族数の確保策に関する意見書案を大筋で了承した。政府の有識者会議が2021年の報告書に盛り込んだ(1)女性皇族が結婚後も皇族の身分を保持(2)旧宮家の男系男子が養子縁組で皇籍復帰―の2案に賛同する立場を打ち出した。近く決定し、衆参両院議長に来週にも提出する。
 北側氏は国会内で記者団に「今国会で各党間の合意をつくり、政府が法案作成に入るところまで最低やらなければならない」と述べ、党内で議論が続く自民党に意見集約を急ぐよう促した。
 意見書案は女性皇族の皇籍維持案について「制度化を検討すべきだ」と明記。皇籍離脱した旧11宮家の男系男子が養子縁組で皇族に戻る案についても「認められるべきだ」とした。
 皇籍維持案を巡っては、自民保守派などの中に将来の女系天皇容認につながるとの反発がある。意見書案はこれも念頭に、女性皇族の配偶者と子について「皇族の身分を持たないとするのが適切」と指摘。一方、皇籍復帰した男系男子は「皇位継承資格を持たない」としつつ、その配偶者と子は「皇族となることが考えられる」と記した。 
[時事通信社]

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