2024-03-25 14:56スポーツ

全力プレーに「元気出た」=被災地で日本航空石川に声援―高校野球

日本航空石川を応援する人たち=25日、石川県輪島市
日本航空石川を応援する人たち=25日、石川県輪島市

 能登半島地震で甚大な被害を受けた石川県輪島市にある日本航空石川高校が、選抜高校野球大会(甲子園)の初戦に臨んだ25日、地元では被災者らが声援を送った。
 輪島市役所では、被災者生活再建支援窓口の前に置かれたテレビで、順番を待つ住民らが応援した。罹災(りさい)証明書の申請のために避難先の金沢市から訪れた男性(65)は、「エネルギーをもらった。もう一頑張りできる」と笑顔を見せた。水道が復旧し、避難先から自宅に戻った男性(77)は、「地震で練習できない中、頑張ってくれた。僕たちも頑張っていきたい」。全力を尽くして惜敗したチームの健闘をたたえた。
 現在も約80人が避難を続ける避難所の大屋小学校でも、避難者らが声援を送った。地震が発生した1月1日から避難を続ける女性(71)は輪島市にある高校が出場したことに「うれしい。頑張る様子に元気が出た」と語った。
 日本航空石川高は校舎が断水するなどの被害に遭い、野球部は1月中旬から系列校のある山梨県に移って練習を重ねていた。 
[時事通信社]

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