違法賭博、コミッショナーが処分判断=米大リーグ、不正行為に規定
【ニューヨーク時事】米大リーグ、ドジャースの大谷翔平選手の通訳を務めていた水原一平氏が違法なスポーツ賭博に関与したとされる問題で、大リーグ機構は22日に正式な調査の手続きを開始したと発表した。大リーグは不正行為を禁止する規約、通称「ルール21」でスポーツ賭博についても定めている。
大リーグでは選手や審判員、球団職員らが野球を対象とした賭けに参加することは全面的に禁止。違反した場合は1年間の資格停止となり、自身が関わった試合に賭けた場合は永久に資格を失う。認可された業者であれば野球以外の賭博を認めているが、違法業者を利用した場合はその行為と状況に応じてコミッショナーが処分を判断する。
近年では、2015年にマーリンズの選手が違法業者と取引したことが発覚。調査の結果、野球には賭けていないとして罰金処分となった。米メディアによると、水原氏も違法業者でサッカーなどに賭けたが、野球を対象にはしていないと話している。
各球団のロッカールームには、英語とスペイン語で「ルール21」が掲示されている。春季キャンプでは機構のスタッフがチームを回り、賭博に関する講習を行うことが恒例。ある球団の関係者は「選手だけでなくスタッフ全員に対して行われる。誰であろうと、何年メジャーにいようと同じ。野球における基本事項だ」と語る。
大リーグでは1919年ワールドシリーズで選手が八百長に手を染めたとされる「ブラックソックス事件」が知られる。89年には通算4256安打の歴代最多記録を持つピート・ローズ氏がレッズ監督中に野球賭博に関わり、永久追放処分となった苦い過去もある。スポーツ賭博市場が急拡大する中、選手や関係者にはより自覚を持った行動が求められている。
[時事通信社]
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