集団安保強化へ国連改革を=スウェーデン元首相ら都内で講演
欧米や国連機関などの有識者が国際問題について議論する会議が14日、東京都内で開催され、出席したスウェーデンのロベーン元首相らが講演を行った。ロベーン氏は、ウクライナやパレスチナ自治区ガザの情勢を踏まえ、集団安全保障を強化するには「国連安保理を改革し、紛争下にある地域の声も届くようにすることが必要だ」と訴えた。
ロベーン氏は、安保理の決定が「(常任理事国)1カ国の拒否権で左右されるべきではない」と述べ、国連の審議に多様な意見を取り入れることで変化する地域情勢に対応できると説明した。
世界銀行専務理事を務めたパンゲストゥ氏は、米中関係に関し「米大統領選で誰が勝っても両国の緊張は続き、高まる可能性すらある」と指摘。多国間主義の推進について、対立を深める米中には期待できないとして、「日本を含めた他の先進国や中堅国に解決策を講じる役割がある」と強調した。
[時事通信社]
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