代表選考でレベル向上実感も=「日本人向き」五輪コースに期待―女子マラソン
パリ五輪の女子マラソンには、鈴木優、一山、前田の3人で臨むことになった。MGCファイナルチャレンジでは、日本新記録を出した前田に加え、安藤と鈴木亜が日本陸連の設定記録(2時間21分41秒)をクリア。高岡寿成シニアディレクターは代表選考を振り返り、「少しずつだが、レベルが上がっている」と評価した。
五輪本番のコースは激しいアップダウンが続き、瀬古利彦ロードランニングコミッションリーダーは「日本人向き」と指摘する。2019年9月に行われたMGCで優勝した前田、東京五輪8位入賞の一山とも、夏場のレースで結果を出した経験がある。難コースでの消耗戦なら、04年アテネ五輪で金メダルに輝いた野口みずきのようなレース運びを思い浮かべる関係者もいる。
世界記録は2時間11分台に突入し、前田の日本記録とは7分以上の開きがある。メダルに挑むのは簡単ではないが、「五輪は記録ではない」と瀬古氏。ペースメーカーに頼らず五輪切符を勝ち取った代表3人のたくましさには期待が持てそうだ。
[時事通信社]
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