現状はバイデン氏優位か=「予測ほぼ的中」の教授に聞く―米大統領選本選の行方
【ワシントン時事】11月の米大統領選は、バイデン大統領(81)とトランプ前大統領(77)の再対決となる見通しとなった。どちらに勝機があるのか。過去40年間の大統領選で勝者をほぼ的中させてきたアメリカン大学の歴史学者アラン・リクトマン教授(76)は「現時点でバイデン氏が優位」と予測する。
リクトマン氏は、勝者予測で「イエス」か「ノー」で答えられる13の指標を用いる。バイデン氏の勝利には最終的に八つ以上のイエスが必要で、そうでなければトランプ氏の勝利が予想される。
指標は次の通りだ。(1)中間選挙で与党が勝利(2)予備選で対抗馬がいない(3)現職(4)主要な第3党候補がいない(5)短期的な経済予測が良い(6)長期的な経済予測が良い(7)前政権から政策を変更した(8)社会不安がない(9)スキャンダルがない(10)外交・安全保障で失敗がない(11)外交・安保で成功がある(12)現職にカリスマがある(13)相手候補にカリスマがない―。
リクトマン氏によると、今のところバイデン氏に当てはまるのは(2)(3)(7)(8)(9)(13)の6指標。民主党内に主要な対立候補がいない現職で、トランプ政権時代から政策を変更している。社会不安やスキャンダルもない。トランプ氏については「ルーズベルト、レーガン両元大統領のように人々を鼓舞するカリスマはない」と指摘した。
明確に答えられないのは経済と外交・安保で、「今は経済がうまくいっているものの、将来は流動的だ。また、中東やウクライナの情勢に人々は不満を抱いている」と見る。その上で「トランプ氏が有利なのは、中間選挙で共和党が下院の過半数を制したことと、バイデン氏にカリスマがないことだけ」で、現状ではバイデン氏に分があると分析した。
バイデン氏は年齢による心身の衰えが不安視され、支持率が低迷している。それでもリクトマン氏は「大統領選は本質的にホワイトハウス(現政権)の実績と強さを評価するもので、過去の例からも世論調査は選挙の結果を予測しない」と語った。
[時事通信社]
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