2024-03-06 22:49国際

トランプ氏、指名確実=バイデン氏との再戦固まる―ヘイリー氏撤退へ・米大統領選

 【ワシントン時事】米大統領選に向けた民主、共和両党の候補指名争いは5日、16州・地域の予備選などが集中するスーパーチューズデーを迎え、共和党では独走状態のトランプ前大統領(77)が圧勝した。複数の米メディアは、唯一の対抗馬だったヘイリー元国連大使(52)が撤退すると報道。トランプ氏の指名獲得が確実となり、11月の本選で民主党の現職バイデン大統領(81)と再び相まみえる構図が固まった。
 米メディアによると、ヘイリー氏は6日午前(日本時間7日未明)に演説する。トランプ氏への支持は表明せず、同氏に対し、自身へ票を投じた共和党支持層や無党派層からの支持取り付けを促す見通し。
 共和党は15州で予備選・党員集会を実施。米CNNテレビなどの開票速報によると、トランプ氏は南部の大票田テキサスやバージニア、アラバマ、東部のメーン、マサチューセッツ、西部カリフォルニアなど14州で勝利した。ヘイリー氏は東部バーモント州を押さえ、一矢を報いた。
 トランプ氏は5日夜(日本時間6日昼)、南部フロリダ州の私邸で支持者らを前に演説し「米国を再び、これまでより偉大にする。素晴らしい夜だ」と勝利を宣言。「結束を望んでいる」と述べ、ヘイリー氏に選挙戦撤退を暗に呼び掛けた。
 バイデン氏は5日の声明で「今夜の結果は選択を突き付けた。前進を続けるか、ドナルド・トランプに混乱と分断と暗黒の時代に引きずり戻すことを許すかだ」と強調。民主、共和、無党派の各層に「どの世代も民主主義を守る戦いに直面する。これは私たちの戦いだ」と訴え、「対トランプ」での結集を呼び掛けた。
 共和党では、7月の全国大会で候補者を選ぶ代議員(2429人)の3分の1強に当たる865人が、スーパーチューズデーの結果に基づき割り振られる。CNNによれば、トランプ氏は初戦のアイオワ州から勝利を重ね、既に1040人を獲得した。ヘイリー氏の獲得代議員は86人。
 民主党は、バイデン氏がほぼすべての州で圧勝したが、米メディアによると、米領サモアでの党員集会で実業家パーマー氏(52)に敗北した。 
[時事通信社]

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