2024-03-05 10:33経済

2月都内物価、2.5%上昇=電気・ガス代の下落幅縮小―総務省

都区部消費者物価指数の推移
都区部消費者物価指数の推移

 総務省が5日発表した2月の東京都区部消費者物価指数(中旬速報値、2020年=100)は、価格変動の大きい生鮮食品を除く総合指数が106.2と、前年同月比2.5%上昇した。30カ月連続のプラスで、日銀が物価上昇目標としている2%を2カ月ぶりに上回った。政府の負担軽減策による押し下げ効果が一巡し、電気代や都市ガス代の下落幅が縮小したことが影響した。
 エネルギー価格全体は前年同月比7.9%低下で、前月の20.1%から下げ幅が縮小した。政府の負担軽減策は昨年2月の指数から押し下げ効果が出ており、1年経過したことで前年比での寄与が薄れた。低下幅は、電気代が4.9%(前月は22.2%)、都市ガス代は16.4%(同24.7%)にそれぞれ縮小した。 
 宿泊料は33.3%上昇。人手不足による宿泊料引き上げや、インバウンド(訪日客)の増加による需要増が影響した。生鮮食品を除く食料は5.0%上昇で、前月の5.7%より伸び率が鈍化した。乳卵類などが上げ幅を縮小した。
 生活実感に近い生鮮食品を含む総合指数は2.6%、生鮮食品とエネルギーを除く総合指数は3.1%それぞれ上昇した。
 東京都区部の指数は22日に公表される全国消費者物価指数の先行指標となる。

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