東京株、史上初4万円=終値で節目突破―半導体銘柄がけん引
![日経平均株価の動き](https://img.sp.m.jiji.com/image/out/20240304ax11S_o.jpg?updated=1709593584)
4日の東京株式市場で、日経平均株価の終値は前週末比198円41銭高の4万0109円23銭と、史上初めて4万円を超えた。半導体関連株がけん引し、4万0300円を上回る場面もあった。午後に入って高値警戒感から利益確定売りが膨らんだものの、大台を維持。バブル絶頂期の1989年末に記録した高値を2月22日に上回ったのに続き、大きな節目を突破した。
バブル崩壊後に日経平均が再び3万円を回復した2021年2月から約3年で水準が1万円切り上がった。米国市場の人工知能(AI)ブームを受けて東京エレクトロンやアドバンテストなどの半導体関連株が人気を集め、4万円到達の原動力になった。また、企業業績の改善や円安も追い風に、海外の資金が流入した。今後の株価動向は、24年春闘で大幅賃上げの流れが継続し、日本経済がデフレ完全脱却にたどり着けるかがカギを握りそうだ。
4日の東京市場では、前週末の米国市場でハイテク銘柄が値上がりした流れを引き継いで半導体関連株を中心に買われ、日経平均の上げ幅は一時、400円を超えた。取引終盤に4万円割れ寸前まで上げ幅を縮小したが、踏みとどまった。市場関係者は「節目の4万円を超えたことで利益確定売りの圧力が強くなった」(大手証券)と指摘した。
東証株価指数(TOPIX)は3.14ポイント安の2706.28。90年2月以来の高値圏だが、89年12月の史上最高値2884.80までは開きがある。
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