首相会見を取りやめ=権限縮小、経済低迷が影響か―中国全人代
【北京時事】中国全国人民代表大会(全人代、国会に相当)の婁勤倹報道官は4日の記者会見で、全人代最終日の11日に李強首相の記者会見を行わないと明らかにした。例年、全人代閉幕後に首相が会見に臨んできたが、婁氏は「特殊な事情がなければ今後数年は行わない」と述べた。
全人代は5日に開幕する。首相会見を見送る背景には、習近平国家主席の「一強」体制で首相の権限が縮小していることがある。低迷する経済に関して回答することを避ける狙いもありそうだ。
全人代閉幕後の首相会見は、中国共産党のナンバー2が内外の記者の質問に直接答える事実上唯一の機会となってきた。会見の見送りで、習政権の閉鎖性が改めて印象付けられた。婁報道官は、初日に公表される政府活動報告や予算案で、社会の主な関心への回答が示されると主張した。
[時事通信社]
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