2024-03-04 14:03国際

米韓が合同軍事演習開始=機動訓練倍増、北朝鮮反発か

 【ソウル時事】米韓両軍は4日、朝鮮半島有事を想定した定例の合同軍事演習「フリーダムシールド(自由の盾)」を開始した。高度化する北朝鮮の核の脅威を踏まえ、核使用の抑止に重点を置く。北朝鮮は最近、韓国を「第一の敵対国」と位置付け、平和統一政策の転換を宣言。ミサイル発射などで反発しそうだ。
 演習は14日までの11日間。陸海空での機動訓練を拡大し、昨年同時期に行われた訓練の約2倍となる48回実施する。北朝鮮が今年に入り発射を繰り返す巡航ミサイルを探知、迎撃する訓練も行う予定だ。演習には英国、オーストラリアなど国連軍構成国も参加する。
 韓国の聯合ニュースは、演習中に米軍の戦略爆撃機や空母といった「戦略資産」が朝鮮半島に展開する可能性が高いと伝えた。北朝鮮に対し、抑止力を誇示する狙いとみられる。
 北朝鮮の核使用を想定した訓練は今回は実施せず、夏の米韓演習で行う見通し。米韓は昨年12月の「核協議グループ(NCG)」の会議で、北朝鮮の核運用を想定した訓練を実施することで合意していた。 
[時事通信社]

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