海保機5人の死悼む=羽田衝突事故で公葬―発生から2カ月・東京
羽田空港で起きた日本航空と海上保安庁の航空機衝突事故から2カ月となる2日、第3管区海上保安本部による死亡した乗員5人の公葬が東京都内で営まれた。遺族や海上保安庁の石井昌平長官、羽田航空基地の職員ら約300人が参列し、その死を悼んだ。
会場には白い花で波の形を表現した祭壇が設けられ、制服姿の5人の遺影が並べられた。冒頭に全員で黙とうし、石井長官は「優秀な職員を任務の最中に失ったことは痛恨この上ない。このような事故が二度と起こらぬよう全力を尽くしていくことを固く誓う」と弔辞を読み上げた。
5人の遺族は代理人弁護士を通じ、「私たちの家族の大切な命が失われたことを無にしないで、将来に生かしていただきたい」とコメントした。
事故は1月2日に発生。日航機が羽田空港C滑走路に着陸する際、同基地所属の海保機と衝突し、炎上した。海保機は元日に起きた能登半島地震の被災地支援に向かう予定だった。
海保機は搭乗者6人のうち副機長ら5人が死亡し、機長も全身やけどの重傷を負った。日航機は乗客乗員379人全員が脱出し、うち16人が負傷した。
事故では管制官が海保機に滑走路手前の停止位置までの走行を指示したが、海保機は滑走路内に進入した。運輸安全委員会などが詳しい経緯を調べている。
[時事通信社]
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